
地球がおよそ3億年前までは、植物といえば、コケ植物やシダ植物のように胞子でふえるものがほとんどでした。コケ植物やシダ植物は、一つの植物から何十万,何百万個も胞子を作ることができますので、多くの子どもをのこせる可能性がありますが、胞子には栄養がほとんど無いので、自力で発芽し大きくなるのは難しい、という欠点があります。
しかしその後、裸子植物や被子植物とよばれる種子でふえる植物が登場します。裸子植物や被子植物の種子は、固い殻の中に胚とよばれる次の世代の小さな植物や栄養分をふくむため、自力で発芽したり、乾燥に強いなどの特徴があります。
マツ、イチョウ、ソテツに代表される裸子植物は、1.5〜2億年前に恐竜とともに栄え、ゆっくりと大きい植物をつくるという生活をしていました。その後、花弁(花びら)や子房、道管などを獲得した被子植物が登場しました。
ソテツ以外の裸子植物の多くは、風が花粉を運んでいました。これに対して、被子植物は花弁を獲得し、さまざま昆虫や鳥を引き寄せて花粉を運ばせ、確実に子孫を残すことに成功しました。 受精する前の種子を胚珠といいますが、裸子植物は胚珠がむき出しになっているのに対して、被子植物の胚珠は子房につつまれています。子房は、受精後、中に種子を入れた果実になりますが、それによって、多様な種子散布の方法を獲得しました。
被子植物には、子葉が2枚の双子葉類と、子葉が1枚の単子葉類があり、双子葉類の一部が進化して単子葉類になりました。ほとんどの単子葉類の茎は形成層を持たず、ある程度成長すると太くなりません。
ここまでで、裸子植物、被子植物(単子葉類と双子葉類)という分類を学びました。問題はここからです。呼吸と光合成、蒸散を学んで理科を勉強したつもりになっている人がいますが、実は植物の分類が大事なんです。
具体的には、双子葉類には、合弁花として、ナス科、ヒルガオ科、ウリ科、キク科、離弁花として、マメ科、バラ科、アブラナ科、ブナ科があります。また、単子葉類には、アヤメ科、ユリ科、イネ科があります。
そして、ナス科には、ジャガイモ・トマト・ピーマンなどがある、というように、具体的な植物名を覚えます。ここまで勉強してやって初めて、植物の分野を得意にすることができます。
ひと苦労は避けられませんので、夏休みを利用するなどして、まとまった時間を確保して取り組みましょう。
1.離弁花と合弁花
2.双子葉と単子葉
3.被子植物と裸子植物
4.種子・花粉・光合成・呼吸・蒸散
動物の分野でテーマとなるのは、顕微鏡の使い方、食物連鎖、動物の分類、の3つです。
まず、顕微鏡の使い方の手順、倍率の求め方、顕微鏡の見え方、をおさえてください。
次に、食物連鎖では、食べる・食べられるの関係をおさえた上で、有機物・無機物の循環を理解します。
最後に、動物の分類です。無セキツイ動物の代表である昆虫類では、モンシロチョウの生態がよく出題されます。また、完全変態と不完全変態を区別できなくてはなりません。
セキツイ動物では、魚類、爬虫類、両生類、鳥類、哺乳類の代表的な動物をおさえ、それぞれの特徴を表で覚えましょう。
人体の分野でのテーマは、@消化器系、A循環器系、B筋肉の動きや眼球、Cヒトの誕生、です。
消化器系では、口から肛門までの吸収・消化・排泄までを学びます。そして、循環器系では、血液が全身に栄養素を届け、不要物を回収するまでを学びます。人体とは不思議な世界で、よくもまあ、よくできていると感心させられます。特に、小腸と肺は、外界との接触面を大きくするという同じ目的で、柔突起や肺胞というしくみを持っています。
覚えることはけっこう多いのですが、「なぜそのようになっているか」ということを念頭におきながら学習すると、早く身につく分野です。
1.消化器系
2.循環器系
3.骨と筋肉・眼球・ヒトの誕生
大地の変化の出題のパターンは5つです。@川の水のはたらき、A地層、B化石、C火成岩とたい積岩、D地震です。
@「川の水のはたらき」では、上流、中流、下流の地形との関連をおさえましょう。
A「地層」では、地層のでき方をまずおさえます。粘土の層があれば、そこはかつて深海の海底であったことが分かります。次に、断層、しゅう曲、不整合を整理して、地層ができた順序を言えるようにしましょう。断層には、正断層と逆断層があり、その違いもおさえましょう。
B「化石」では、示相化石と示準化石を整理して覚えましょう。示準化石では、古生代、中生代、新生代の代表的な化石を覚えます。覚え方はテキストを参照してください。
C「火成岩とたい積岩」では、粒の様子に違いがあること、火成岩には6種類の岩石があること、をおさえます。6種類の火成岩の覚え方はテキストを参照してください。
D「地震」では、震度とマグニチュードの違い、震度計のしくみ、地震の伝わり方、をおさえましょう。
太陽の動きを理解しておくとは、天体を完全に理解するうえで非常に大切です。
太陽の攻略のポイントは、@ 太陽がある特定の時間にどの方角に見えるか、A 太陽は天球上をどのように動くか、B 棒の影はどのように動くか、C 太陽の南中時刻、日照時間、日の出・日の入の時刻、の4点です。これらの点を互いに関連付けながら、「覚える」のではなく、「理解」することが大切です。
特に、「何時にどの方向に太陽が見えるか」という判断は、暗記ではなく理屈です。太陽と地球の位置関係から地球上での時刻をとらえ、地球の自転方向が東、というのがコツです。この考え方は、星にも月にも応用できます。
星の攻略のポイントは、まず、@代表的な星座と星を覚えることです。講義では、独自のゴロを使って、サクッと覚えます。
次に、計算問題として、A 星の日周運動と年周運動を組み合わせた問題をマスターします。「同じ時間」の位置に仮置きして考えるのがコツです。
月の攻略のポイントは、@ ある特定の時間・方角にどのような形の月が見えるか、をまずおさえます。
次に、A 地球の自転による月の満ち欠けと、月の公転による月の満ち欠けを区別する観点を身につけることで、月の単元の理解はパーフェクトになります。
一概に「天体」といっても、取り組み方次第で理解度に違いがでます。「月」は「金星」と一緒に理解し、「太陽」と「星」を一緒に理解するのが早道です。
【太陽】
1.太陽の動きと四季
2.太陽の動きと四季(練習問題1)
3.太陽の動きと四季(練習問題2)
4.太陽の動き
5.太陽の動きを調べる実験
6.太陽の動き(練習問題3)
7.太陽の動き(練習問題4)
8.棒の影を調べる実験
9.日本各地の日の出、日の入り、日照時間
10.日本各地の日の出、日の入り、日照時間(練習問題)
11.棒の影(練習問題)
【月】
12.月の満ち欠け
13.地球の自転による月の見かけ上の動き
14.月の満ち欠け(練習問題1)
15.月の満ち欠け(練習問題2)
16.月の満ち欠け(練習問題3)
17.月の満ち欠け(練習問題4)
18.月の公転運動を地球から見た月の動き
19.月の公転運動を地球から見た月の動き(練習問題)
20.潮の満ち引きと日食・月食
【星】
21.いろいろな星と星座
22.黄道と黄道12星座
23.黄道と黄道12星座(練習問題)
24.星の動き
25.星の動き(練習問題1)
26.星の動き(練習問題2)
27.星の動き(練習問題3)
28.星の動き(練習問題4)
29.星の動き(練習問題5)
30.星の動き(練習問題6)
【金星】
31.金星
32.金星(練習問題)
気象の観測と天気の変化の分野では、覚えることが多くあります。具体的には、@百葉箱・アメダス・雲量と天気記号・気象衛星ひまわり、A雲のでき方と湿度の求め方、A気温と湿度の変化、B乾湿球計、C日本列島付近の風、D気圧と天気、E日本の四季の変化、です。
@ 百葉箱、アメダス、気象衛星ひまわりはそれぞれ「どのような目的で使用されているか」をおさえましょう。また、天気記号は完全に覚える必要があります。
A 雲のでき方と湿度の求め方では、「飽和水蒸気量」というテクニカルタームを使って説明できるようにしましょう。
B 乾湿球計は、乾球と湿球の区別、表の読取りができるようにしましょう。
C 日本列島付近の風では、陸風・海風が吹く理由、偏西風が吹くしくみ、について理解しましょう。
D 気圧と天気では、高気圧と低気圧の違い、低気圧の移動、温暖前線と寒冷前線の通過前後の天気の変化について、説明できるようにしましょう。
E 日本の四季の変化では、天気に影響を与える気団を覚えてから、天気図を見て四季を区別できるようにしましょう。
てことてんびんの問題は、段階を追って攻略しなくてはなりません。
第1段階は、棒の重さを考えないで、モーメントの計算をできるようにする。
第2段階は、棒の重さも考慮して、モーメントの計算をできるようにする。
最終段階は、太さが一様でない棒でモーメントの計算が出来るようにする。
この順で訓練すれば、だれでもでんびんを得意分野にすることができます。
滑車攻略のポイントは、動滑車の原理を理解できるかにかかっています。
@ おもりの重力に逆らって、上向きに何本分の糸力で支えているか、そして、A 1本の糸にかかる力はどこも同じ、という2点だけです。
ばねの問題では、「自然長」と「伸び」を区別できるかどうかがポイントになります。出題形式としては、ばねの組み合わせの問題と、グラフの読取になります。
本講座では定番問題だけを厳選していますので、こられのパターンをくり返し解いて、解法を身につけてください。
浮力の問題は、段階をおって理解しましょう。
第1段階は、水そうの中に物体を浮かせる場合です。ここで浮力の原理をおさえます。
第2段階は、水そうの中の物体をばねばかりで支える場合です。目に見えない上下の力が組み合わさります。
第3段階は、ばねばかりと台ばかりの両方で支える場合です。ここまで解ければ、浮力はもう大丈夫です。
物の動きの出題のパターンは3つだけです。振り子型、スキージャンプ型、押し出し型です。
振り子型のパターンでは、周期が何によって決まるかが問題になります。ふり子の周期は、ふり子の長さ( 糸の長さ) だけで決まります。
次に、スキージャンプ型というのは、斜面上で物体を転がし、その物体がどれだけ飛ぶかという問題です。物体が動く速さは、高さ( 振れ幅) だけで決まり、重さは関係ありません。
最後に、押し出し型。押し出し型というのは、斜面上で物体を転がして他の物体(木片など)にぶつかったときに、ぶつけられた物体がどれだけ飛ぶか、という問題です。結論は、速さ(高さ)と重さで決まります。 これらのパターンの結論がなぜそのように導かれるのかを理解してしまえば、最速でマスターできます。
【てことてんびん】
1.上皿てんびん.支点力点作用
2.てことてんびん_例題1
3.てことてんびん_練習問題1
4.てことてんびん_例題2
5.てことてんびん_練習問題2
6.てことてんびん_例題3
7.てことてんびん_例題4
8.てことてんびん_練習問題3
【定滑車と動滑車】
9.動滑車と定滑車
10.動滑車と定滑車_例題
11.動滑車と定滑車_練習問題1
12.動滑車と定滑車_練習問題2
【ばね】
13.ばね_例題1
14.ばね_例題2
15.ばね_練習問題1
16.ばね_練習問題2
【浮力】
17.浮力_例題1
18.浮力_練習問題1
19.浮力_例題2
20.浮力_練習問題2
21.浮力_練習問題3
22.浮力_例題3
23.浮力_練習問題4
【おもりの動き】
24.おもりの動き_例題
25.おもりの動き_練習問題1
26.おもりの動き_練習問題2
27.おもりの動き_練習問題3
電流で問われるのは、@ 豆電球の明るさ(回路)、A 発熱、B 磁界、の3つです。
この中でも、「豆電球の明るさ」は最初に取り組むべき最重要課題です。電流の分野が何となく不安な人は、豆電球の明るさをマスターすれば、霧が晴れたように、電流が好きになるはずです。
四谷大塚の予習シリーズでは、「抵抗」というテクニカルタームがでてきますが、これは要するに「電流の流れやすさ」です。本講義では、無理に「抵抗」をいう言葉を使わずに、感覚的に「電流の流れやすさ」で説明します。
「磁界」では、右ねじの法則と、電磁石を学びます。さらに、電磁石の応用として、ブザーのしくみとコイルモーターのしくみを学習します。 右ねじの法則も、電磁石も、右手の使い方を覚えるだけで、簡単にマスターすることができます。
【回路と豆電球の明るさ】
1.回路、電流計と電圧計
2.豆電球の明るさ_例題
3.豆電球の明るさ_練習問題1
4.豆電球の明るさ_練習問題2
5.豆電球の明るさ_練習問題3
6.豆電球の明るさ_練習問題4
【電流と発熱】
7.電流と発熱_例題1
8.電流と発熱_例題2
9.電流と発熱_練習問題
【電流によって生じる磁界】
10.電流によって生じる磁界_解説
11.電流によって生じる磁界_例題
12.電流によって生じる磁界_練習問題
【電磁石】
13.電磁石_解説
14.電磁石_練習問題1
15.電磁石_練習問題2
16.ブザーとモーター
光の分野でテーマとなるのは、光の直進、光の反射、光の屈折、の3つです。
光の直進では、ピンホールカメラがよく出題されます。ピンホールカメラは簡単に作れるので、是非一度作ってみて実験してください。
光の反射では、鏡を使って考える問題が出題されます。入射角と反射角を理解して、@鏡を通して見える範囲の作図のしかた、A潜望鏡、B合わせ鏡、に応用できるようにしましょう。
光の屈折では、@光が水やガラスを通過する場合と、A光が凸レンズを通過する場合が出題されます。特に、A凸レンズでは、作図ができるようにすることが必要です。
音の分野でテーマとなるのは、音を伝えるもの、音の大小・高低、音の速さ、の3つです。テキストのテッパン問題だけやっておけば受験対策として十分です。音の大小・高低については、お家に弦楽器がある人は、実際に弦をはじいてみて、結論を実感してみてください。
【光】
1.光の直進−ピンホールカメラ
2.光の反射 例題1,2
3.光の反射 練習問題1
4.光の反射 練習問題2
5.光の反射 練習問題3
6.光の反射 練習問題4
7.光の屈折@ 水とガラス
8.光の屈折A 水とレンズ
【音】
9.音の性質
10.音の伝わる速さ
水溶液攻略のポイントは、@溶解度、Aいろいろな水溶液の性質、B中和、の3つの観点を一気にやってしまうことです。
特に、Aいろいろな水溶液の性質については、何が溶けているのか、液性(酸・アルカリ・中性)は何か、電流を通すかなどの知識を、テキストの一覧表で定着させてください。
【溶解度】
1.溶解度 解説
2.溶解度 例題1
3.溶解度 例題2
4.溶解度 練習問題
【水溶液の性質】
5.水溶液の性質 解説
6.水溶液の性質 確認問題1
7.水溶液の性質 確認問題2
8.水溶液の性質 確認問題3
9.水溶液の性質 確認問題4
10.水溶液の性質 例題
11.水溶液の性質 練習問題
【中和】
12.中和 解説
13.中和 例題
14.中和 練習問題
気体攻略のポイントは、テキストの3つのまとめの表を覚えるだけです。それぞれの気体の作り方、水に溶けるかどうか、それぞれの気体に特有な性質は何か、を整理しましょう。
演習問題を解くときに、これらの表を必ず参照することで、確かな知識を身につけることができます。
物の燃焼の分野では、@ろうそく、A木の蒸し焼き、Bガスバーナーの使い方、C酸化、の4つが出題されます。
ろうそくで理解するべきことは、燃焼の条件と、内炎・外炎・炎心の区別です。忘れやすいところですので、しっかり覚えましょう。
木の蒸し焼きでは、木を蒸し焼きにするとどのような効果があるのか、そして、実験上の注意点をおさえましょう。
ガスバーナーの使い方は、顕微鏡と同じく、手順を覚えましょう。
酸化の計算は難しく感じるかもしれません。しかし、金属と酸素の結合比を使えるようになれば得意分野となるでしょう。
物のあたたまり方では、@金属のあたたまり方、A空気のあたたまり方、B水のあたたまり方、C水の状態変化、Dバイメタル、の5つをマスターすることが必要です
金属をあたためると、伝導といいますが、近いところから順に遠いところに熱が伝わります。加えて、金属をあたためると膨張する性質を利用した「バイメタル」のような身近な現象も理解しましょう。
空気をあたためると、膨張して上昇します。この熱のあたたまり方を放射といいます。これは、気象のところで扱う季節風の原理にもなっています。
水をあたためると、空気と同じように上昇します。この熱のあたたまり方を対流といいます。そして、水は、液体・気体に変化することを理解しましょう。
【気体の性質】
1.気体の性質 解説
2.気体の性質 確認問題
3.気体の性質 例題1
4.気体の性質 練習問題1
5.気体の性質 例題2
6.気体の性質 練習問題2
7.気体の性質 練習問題3
【燃焼】
8.燃焼 確認問題1
9.燃焼 確認問題2
10.燃焼 確認問題3
11.燃焼 確認問題4
12.燃焼 練習問題
【物のあたたまり方】
13.金属と水と空気のあたたまり方
14.水の状態変化、バイメタル
環境問題では、@地球温暖化やオゾン層の破壊などの環境問題、Aヒートアイランド現象、Bエコマークなどの環境ラベル、についておさらいしておけば大丈夫です。
用語を正確に覚えるようにしましょう。
1.地球温暖化
2.さまざまな環境問題
3.ヒートアイランド現象
4.環境ラベル